はじめに
皆さん、こんにちは!
東大卒、大手化学メーカー勤務の社会人2年目マーケティング担当のらいくです。
就活生や若手社会人に向けて、キャリアを考えたり自己投資をしたりするうえで役立つブログ記事を書いています!
今回は、伊賀泰代氏の著作、『採用基準 地頭より論理的思考力より大切なもの』を解説していきます。
累計16万部を突破したベストセラーです!
リーダーシップを身につけたいけど、何から始めれば良いかわからないという方にはうってつけの本です!
その前に、どんなやつが書いているブログ記事なのか知りたい方もいらっしゃると思うので、私の簡単なプロフィールをご紹介します。詳細はコチラをご覧ください。
- 東京大学文科三類現役合格、文学部社会心理学専修卒業
- 大学時代、体育会運動部主将
- 某大手化学メーカー、社会人2年目、マーケティング担当
- TOEIC 910、ウェブ解析士、Advanced Marketer
今日は学生から社会人まで、実に多くの人々にとって非常に重要な示唆を与えてくれる『採用基準』について解説していきたいと思います。特に、リーダーシップに焦点を当てて詳しく解説していきます。
あなたが今、学生であれば将来のキャリアにどう影響するのか、社会人であれば自分自身やチームがどう成長するのかを理解する手がかりとなる一冊です。
リーダーシップとは何か、一体どのような能力が優秀な人間には必要なのか、これらの疑問に答えてくれる本が『採用基準』です。
この本の著者である伊賀泰代氏は、社会派ブロガーとしても非常に有名な「ちきりん」さんだといわれています。
ちきりんさんと言えば、『マーケット感覚を身につけよう』という本も執筆されており、多くのファンを持っています。ちきりんさんと伊賀泰代氏が同一人物であるかは、本人しか知り得ない情報でしょう。笑
日本社会でのリーダーシップの現状、リーダーシップに対する誤解やその修正方法、そしてキャリアを長い目で見たときのリーダーシップの重要性についても触れていきます。
皆さんにとって有意義な内容となるよう心を込めて書いていきますので、ぜひ最後までお付き合いください。
それではさっそく見ていきましょう!
リーダーシップの重要性:マッキンゼーが求める3つの資質
マッキンゼーというと、多くの人にとってはエリート集団の代名詞とも言える存在です。
この企業で採用されるためには、多くの資質が求められますが、その中でも特に3つの資質が重視されていると著者の伊賀泰代氏は語ります。
- 地頭の良さ
- リーダーシップ
- 英語力
しかし、日本社会でよく見られる傾向として、これらの中でも特に「リーダーシップ」が足りていないと言われています。
多くの場合、リーダーシップというと年上や役職者が持つべき資質とされ、年齢や経験に依存するものと誤解されがちです。
実際には、リーダーシップは年齢や役職とは関係なく、誰しもが持つべき資質です。
リーダーシップは、目標に向けてチームや組織を円滑に運営する能力、他者を導く能力、そして何より主体的に行動する能力です。
これは新入社員も、部署のリーダーも、CEOも同様に必要なスキルです。
しかし、日本では「リーダーシップ」に対してわがままや我が強いといったマイナスなイメージが付いてしまうことすらあります。
これは、日本社会が和を重視し、ルール通り真面目に取り組むという文化とリーダーシップの概念が、一定の面で相反しているからです。しかし、これは大きな誤解であり、修正が必要です。
日本社会が抱えるリーダーシップに対する誤解や文化的な障壁を乗り越え、真のリーダーシップを理解して身につけることがとても重要です。
リーダーシップの誤解:日本と欧米の違い
欧米では、リーダーシップは成果主義と密接に関わっています。
欧米では、リーダーシップというと、成果主義の下で目標に対してチーム全員がリーダーシップを持って主体的に活動するのが理想とされています。
一方、日本ではリーダーシップというと、組織に一人いるリーダーがとるものと思われがちです。
そのリーダーが指示を出し、構成員はその指示に従う、という図式が一般的です。
つまり、この違いからも分かるように、マッキンゼーで重視される「リーダーシップ」私たちがイメージする者とは異なります。
リーダーシップは一人だけが持っていればよいのではなく、全員が共有すべき資質なのです。
また、日本ではよくマネージャーや調整役と「リーダー」が同義語として使われますが、これも誤解です。
マネージャーは「管理する」ことが主な仕事であり、調整役は「波風を立てずに場を収める」ことが主な目的です。
これらは目標を達成するために主体的に行動するリーダーシップとは異なります。
真のリーダーは、多少の不和があったり、意見を述べる先に目上の人がいて言うのがはばかられたとしても、目標達成のために必要な行動を選びます。
言いにくいことも、目標達成に必要であれば積極的に提案し、実行します。
リーダーシップについての誤解は多く、特に日本社会ではその観念が固定化してしまっている傾向があります。
しかし、欧米のようにフレキシブルで結果重視のリーダーシップを理解し、チーム全員が身につけることで、より多くの成果を上げる可能性が広がります。
リーダーがなすべきこと:目標達成の4ステップ
目標を掲げる
成功するリーダーの第一歩は、明確な目標を掲げることです。
この目標は、全員が主体的に動けるように具体的で適切な手段をとることで達成可能な適度な難易度のものであるべきです。
成果主義の文化では、目標が達成されたときに評価されるため、目標設定は非常に重要です。
先頭に立つ
目標を掲げた後は、その目標に向かって主体的に動き出すことが求められます。
他人からの評価や目を気にせず、先頭に立って積極的に行動することが重要です。
この行動力がチームにポジティブな影響を与え、目標達成につながります。
決断する
リーダーには、多くの決断が求められます。
何を優先すべきか、どのように問題を解決すべきか、など具体的な決断を迅速に下す能力が必要です。
そしてその決断に対して、責任を持つ姿勢が求められます。周囲の顔色を窺うよりも、果敢な決断とその後の行動が評価されます。
伝える
リーダーシップにおいて、伝える力も非常に重要です。
明確な目標と決断に基づいて、チームメンバーに情報を適切に伝える能力が必要です。
状況や相手に応じて言葉を選び、時には熱意をもって伝えることで、チームメンバーを適切に動かすことができます。
リーダーがなすべきことは、目標を掲げる、先頭に立つ、決断する、そして伝える、の4つです。
これらを意識しながら行動することで、リーダーとしての資質を高め、結果的にはチームや組織の成功に貢献できるでしょう。
リーダーシップの学び方:自己啓発の3つのステップ
自分ならではのバリューを出す
リーダーシップを発揮するためには、まず自分自身が持っている価値(バリュー)を明確にし、それを積極的に発信することが重要です。
例えば、会議に参加しても一言も発しないような状態では、自分の存在価値が全く生まれません。
意見が違うことに恐れず、自分自身の視点や考えをしっかりと発表しましょう。
ポジションをとる
リーダーシップを発揮する上で次に大事なのは、自分のスタンスを明確にすることです。
これは、周囲を気にせずに自分自身の考えや意見、信念をしっかりと持つことを意味します。
良い結果が出た場合も悪い結果が出た場合も、それを自分自身でしっかりと受け止めることで、次に生かしていく改善策が見えてきます。
実戦を通して学ぶ
最後に、実際に行動を起こして学ぶことが重要です。
理論だけでは身につかないものが多いため、とにかく「やってみる」ことが必要です。
そして、自分にはできないかもしれないと思うような難しいチャレンジにも積極的に取り組みましょう。
その過程での失敗は、次に生かすための大事な経験となります。
リーダーシップを高めるためには、「自分ならではのバリューを出す」「ポジションをとる」「実戦を通して学ぶ」の3つのステップが基本です。
これらを意識しながら日々の業務や生活に取り組むことで、リーダーとしてのスキルと資質を高めていくことができるでしょう。
キャリアにおけるリーダーシップの重要性
長期的な目線で考えたとき、リーダーシップを持つことは自分自身のキャリアを主体的に築くために不可欠です。
なぜリーダーシップをそれほど重要になのか。
リーダーシップがなければ、キャリアの途中で多くの障害に直面したときに、自らが主体的に動くことができず、他人や環境のせいにしてしまう可能性が高くなります。
しかし、リーダーシップを持つ人は自分自身で状況を変えようという意志が強く、そのような障害も乗り越えられる確率が高くなります。
また、リーダーシップが持つ、人々を巻き込む力はとてもそのほかのスキルと比較しても重要な力になります。
たとえば、思考力や問題解決力が劣っていたとしても、リーダーシップを持っている人はその欠点をカバーし、困難な問題に対しても人を動かして解決に導ける能力があります。
キャリアを長い目で見た場合、リーダーシップは非常に重要な資質と言えます。
リーダーシップさえ持っていれば、その他の力が劣るとしても、どんな障害や問題にも対処する力が身につきます。
これは単なる一時的な成功を超え、長期的なキャリアの成功にも寄与する力であり、それゆえに非常に価値のあるものと言えるでしょう。
まとめ:リーダーシップの重要性
このブログ記事を通じて、リーダーシップについて多角的に考察してきました。
まず、マッキンゼーで重視される3つの資質のうち、特に日本人において足りていないとされる「リーダーシップ」に焦点を当て、日本独自の文化や認識がどのように影響しているかを探りました。
次に、日本と欧米でのリーダーシップの違いについて考察しました。
日本ではリーダーシップが「上からの指示」であると誤解されがちである一方、欧米ではチーム全体がリーダーシップを持つ文化があります。
具体的なリーダーシップの行動指針についても言及しました。
目標設定、先頭に立つ行動、決断力、そして伝えるためのコミュニケーション能力が主なポイントとして挙げられました。
そして、リーダーシップは生まれつきではなく、意識的な努力と実践によって磨かれるものであると強調しました。
自分のバリューを出すための具体的な方法についても触れました。
最後に、リーダーシップが長期的なキャリアにおいてどれだけ重要であるかについて解説しました。
リーダーシップを持つことで、多くの障害や問題も乗り越え、持続的な成果を出すことが可能となります。
リーダーシップは単に上司やマネージャーが持つべき資質ではありません。
それはすべての人が持つべき、そして持てる能力です。
この記事が、あなたのリーダーシップを形成・発展させる一助となれば幸いです。
ぜひ『採用基準』を手に取って読んでみてください!
最後に
長文になりましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました!
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