はじめに
皆さん、こんにちは!
東大卒、大手化学メーカー勤務の社会人2年目マーケティング担当のらいくです。
今回は、自らの「マーケットバリュー」を明らかにし、一生食っていけるための力を身につけるために役立つ、北野唯我氏の著作『このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法』について要約&解説していきます!
終身雇用の崩壊が叫ばれている昨今の世の中で、「転職」は当たり前のものになりつつあります。
しかし、一方で「転職」は、裏切りのような悪いものとして扱われてしまう側面が残っているのも事実です。
この本は、そんな「転職」というキーワードを扱いながら、働く意味やどういった職場で働くのが良いのかという難しい問いへのヒントを提供してくれます。
その前に、どんなやつが書いている記事なのか知りたい方もいらっしゃると思うので、私の簡単なプロフィールをご紹介します。詳細はコチラをご覧ください。
- 東京大学文科三類現役合格、文学部社会心理学専修卒業
- 大学時代、体育会運動部主将
- 某大手化学メーカー、社会人2年目、マーケティング担当
- TOEIC 910、ウェブ解析士、Advanced Marketer
私自身、大手化学メーカーに勤める社会人2年目であり、現状特に会社に不満は持っていませんが、「このままでいいんだろうか」という漠然とした不安を抱くことがしばしばあります。
しかし、この本を手に取って、自分の今後のキャリアを考えていくうえでどういった選択をしていくべきなのかという問いを考えるきっかけをもらい、より納得感を持って働くことが出来ています。
「転職」をテーマにしている本ですが、今後も同じ会社に勤め続ける人も必ず得るものがある必見の内容になっています。
この記事と『転職の思考法』を読めば、無駄なく自分にとって最適な時間の使い方ができるようになるでしょう。
それではさっそく見ていきましょう!
この本のテーマ:自分の「マーケットバリュー」を知る
自分の「マーケットバリュー」とは?
この本で言及されている転職において最も重要なのは、自分の「マーケットバリュー」を理解することです。
では、この「マーケットバリュー」とは一体何でしょうか?
これは、あなたが持つ技術、スキル、経験、人的資質などが、現在の労働市場においてどれだけ価値を持っているかを示すものです。
要するに、あなたが求人市場においてどれだけ需要があるか、どのくらいの影響力を持てるかということを指しています。
自分のマーケットバリューを理解することの重要性
なぜマーケットバリューを理解することが重要なのでしょうか?
それは、あなたのキャリアの方向性を決める上で、的確な意思決定をするために欠かせないからです。
自分の強みや特徴を正しく把握し、それをどのように市場で活かすかを理解することで、最適なキャリアパスを選択できるようになります。
また、今後のキャリアを思い描いたものにするために、どのような自己投資や経験をしていくことが必要かという逆算思考にも非常に役立ちます。
マーケットバリューの3つの要素
この本では、3つの要素があなたのマーケットバリューを形成していると指摘されています。
マーケットバリュー①:技術資産
技術資産とは、あなたが持つ専門知識やスキルセットのことです。
これは、言い換えると業務に対する専門性になります。
例えば、プログラミング、データ分析、営業能力などが含まれます。
専門性を身につけるためには、適切な経験を積むことが重要です。自分が思い描いたキャリアに必要となる経験を今の職場で積めるかどうかは、一つの転職の指標になるといえるでしょう。
また、経験は転職をする際に、専門性を裏付けるための根拠になります。
自分のキャリアに必要だと思う経験を積めそうな業務には、積極的に手を挙げて参加していくことが良いでしょう。
マーケットバリュー②:人的資産
人的資産は、あなたの人間関係やコミュニケーション能力、リーダーシップスキルなど、人間としての価値を指します。
職場環境での協力や協調、チームのまとめ役としての能力などが含まれます。
特に、年齢を重ねるごとに人間関係のコネクションは威力を発揮するようになります。
人間は少なからず情に流される生き物なので、「あの人がやるなら」と思ってもらえるような人脈を築いておくことは非常に重要になります。
マーケットバリュー③:業界の生産性
業界の生産性は、あなたが関わる業界や市場の成長性や将来性を指します。
悲しいことに、我々の給与のほとんどは、どんな能力があるかよりもどの業界で働いているかで決まります。
例えば、商社や金融などの業界は、大きなお金が動くため、給与も高い傾向にありますが、教育などは労働量に対して給与が高いかと言えば、Yesとは言い難いでしょう。
そのため、どのような業界で働いているかも、マーケットバリューに大きな影響を与えます。
また、成長性が高い業界での経験は、私たちの市場価値を大幅に高めてくれます。
どこの業界で働くかというポジショニングは、食べていくために非常に重要になってくるでしょう。
これらの要素を正しく把握し、育てることが、マーケットバリューを高め、転職やキャリアの選択をより効果的に行うための重要なステップとなります。
著者の北野氏も、3つのうち2つを極めることを目標にしようとおっしゃっています。
会社を「居場所」にしてはいけない理由
多くの人が会社を「居場所」として捉えることはよくあることです。
しかし、この考え方には注意が必要だと北野氏はおっしゃっています。
なぜなら、会社を居場所とすることがキャリアの制約や成長の妨げになることがあるからです。ここでは、なぜ会社を居場所にしてはいけないのか、その理由を探ってみましょう。
自己成長の停滞
会社を「居場所」として捉えると、その環境に適応しようとする傾向があります。
そのため短期的な部分に目が行き、長期的な自己成長やスキルの向上が後回しになる可能性があります。
自分の成長を放棄して、居心地の良い環境に留まってしまうことで、将来的なキャリアの幅が狭まる可能性があります。
手段の目的化
本来、会社とは私たちの人生を豊かにするための「手段」としてとらえられ、活用するべきものです。
しかし、会社にしがみつくことを「目的」としてしまうと、最悪の場合、周りをどう蹴落とすかといった視点や、社内政治などの本質的でない部分にリソースを割かなくてはならない状況になります。
まとめ
今回のブログ記事では、北野唯我氏の著作『このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法』について、その内容を要約し解説しました。
この本は、「転職」に関する悩みや不安を抱える多くの若手社員や第二新卒にとって、価値ある指針を提供するものとなっています。
また、「転職」を視野に入れていない人にとっても、自分の今後のキャリアを考えるきっかけを与えてくれます。
自分の技術資産や人的資産、業界の生産性を正しく理解し、自己成長とキャリアの展望を見極め、自分の市場価値「マーケットバリュー」を高めましょう!
転職の決断は人生において最も重要な選択の一つです。
自分の成長や幸福を考える上で、情報だけでなく自己成長の視点を持つことが大切です。
『転職の思考法』は、そのための指針として、多くの人々に役立つ情報を提供しています。
ぜひこの本を読み、自身のキャリアを見つめなおすきっかけとしていただければ幸いです。
最後に
長文になりましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました!
この他にも、おすすめの本の紹介や資格取得レビュー(ウェブ解析士はコチラ)、TOEICの各パート別の対策(パート1、パート2)やセクションの対策(リスニング、リーディング)などの記事も挙げているので、そちらもぜひお読みください!
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