はじめに
皆さん、こんにちは!
東大卒、大手化学メーカー勤務の社会人2年目マーケティング担当のらいくです。
今回は、プレゼンテーションなどの大事な場面でとても重宝する、伝えるための技術についてわかりやすく解説した50万部のベストセラー、伊藤羊一氏の著作『1分で話せ』について要約&解説していきます!
プレゼンが苦手な人や端的に理路整然と伝えることが出来るようになりたい人などは、必見の内容です!
その前に、どんなやつが書いている記事なのか知りたい方もいらっしゃると思うので、私の簡単なプロフィールをご紹介します。詳細はコチラをご覧ください。
- 東京大学文科三類現役合格、文学部社会心理学専修卒業
- 大学時代、体育会運動部主将
- 某大手化学メーカー、社会人2年目、マーケティング担当
- TOEIC 910、ウェブ解析士、Advanced Marketer
社会人にとって、プレゼン力はそのまま仕事が出来るかどうかに直結するくらい重要な能力です。
私自身、人前で話すことは得意な方ですが、常に再現性を持っていいプレゼンが出来るわけではありませんでした。
しかし、この本を読んで、上手くプレゼン出来たときとそうでないときの理由を言語化出来ました。
この本で伊藤氏は、プレゼンや「伝える」という場面において、1分で短く伝えるべき要点を絞って上手く伝える方法を、わかりやすく解説してくれています。読むだけで再現性を持って良いプレゼンが出来るようになるでしょう!
それではさっそく見ていきましょう!
この本のテーマ
『1分で話せ』は、単に情報を伝えるだけではなく、相手に真に伝わるコミュニケーションの技術を深堀りした書籍です。
伊藤羊一氏は、情報を伝える際、単に事実を羅列するだけではなく、相手の心に響く言葉を選び、短い時間で最大限の効果を引き出す方法を提唱しています。
この本のテーマは、その名の通り「1分」で端的に伝えること。
わずか1分で、相手に自分の伝えたいことを明確に、そして効果的に伝える技術を学ぶことができます。
この書籍の中心となるのは、「伝える」とは、言葉を通じて相手を思い通りに動かす技術であるという考え方です。
私たちが普段使っている言葉やフレーズ、そして伝え方には、相手に伝わるものと伝わらないものがあります。伊藤氏は、この本を通じて、その違いやポイントを具体的に紹介しています。
また、本の中では、伝える技術を磨くための具体的なヒントやアドバイス、実際の例も豊富に紹介されており、読者はそれを参考に自分自身のコミュニケーションスキルを向上させることができます。
左脳が理解できるロジックを作る
伝える際のメッセージは、相手の左脳、つまり論理的な思考を刺激する部分に訴えることが重要です。
伊藤羊一氏は、この論理的な構造を効果的に作るためのアプローチを『1分で話せ』の中で詳しく解説しています。
まず、伝えたいメッセージの核となる結論を明確にします。この結論は、話の中心となるポイントであり、これを伝えることで相手が何に注目すべきかを理解する手助けとなります。
次に、この結論を支える3つの根拠を用意します。3つというのは、情報の過不足を避け、相手にちょうど良い量の情報を提供するためのマジックナンバーとされています。
この根拠は、具体的な事実やデータ、実例などで補完されることで、より説得力のあるものとなります。
そして、これらの情報をピラミッド型にロジカルにつなげることで、一貫性のあるストーリーを作り上げます。
このストーリーは、相手が情報を頭の中で整理しやすくするためのもので、伝えたいメッセージが無駄なく、かつ効果的に伝わることを目指しています。
伊藤氏は、このようなロジカルな構造を持ったメッセージが、相手の左脳に効果的にアプローチし、より深く理解されることを示しています。
右脳でイメージを想像させる
情報を伝える際には、論理的なロジックだけでなく、感情やイメージを刺激することも非常に重要です。
伊藤羊一氏は、この感情やイメージに訴える伝え方を、右脳を刺激する方法として『1分で話せ』の中で詳細に紹介しています。
人は、物語やエピソード、具体的なイメージによって感情が動かされやすいと言われています。このようなエピソードや物語を用いることで、相手の右脳にアプローチし、より深い共感や理解を引き出すことができます。
しかし、言葉だけでなく、その伝え方自体も右脳に訴える要素となり得ます。たとえば、声の大きさやトーンは、メッセージの強さや緊急性を伝える重要な要素です。
低いトーンでゆっくりと話すことで、重要なポイントを強調したり、高いトーンで速めに話すことで緊急性や興奮を伝えることができます。
また、ジェスチャーや身振りも情報の伝達において重要な役割を果たします。具体的な物や動作を指示する際や、大きさや方向を示す際にジェスチャーを用いることで、相手に具体的なイメージを想像させることができます。
伊藤氏は、このような声やジェスチャーを駆使して、相手の右脳に訴えかける伝え方が、メッセージをより鮮明に、そして感情的に伝える鍵であると述べています。
「伝える」ことは手段である
伊藤羊一氏は『1分で話せ』の中で、「伝える」ことそのものが目的ではなく、あくまで手段であると強調しています。
私たちは日常の中で多くの情報やメッセージを伝える機会がありますが、その目的は単に伝えること自体ではありません。
真の目的は、相手に何らかの行動を起こしてもらうこと、あるいは何らかの認識や感情を持ってもらうことです。
この視点は非常に重要で、情報を伝える際には、単に情報を提供するだけではなく、その情報が持つ意味や背景、そしてそれを伝える目的をしっかりと意識することが求められます。
例えば、新しいプロジェクトの提案をする際、そのプロジェクトの目的や背景、実施するメリットを明確に伝えることで、相手に納得感を持ってもらい、賛同や協力を得ることができます。
また、伊藤氏は、伝えることの真の目的を常に念頭に置きながら、その目的に合わせて伝え方を適切に調整することの重要性を指摘しています。
情報の内容や形式、伝えるタイミングや方法、これらを絶えず試行錯誤し、最適な方法で伝えることを追求する姿勢が、真に効果的なコミュニケーションを実現する鍵であると伊藤氏は語っています。
まとめ
『1分で話せ』は、伝える技術の極意を明らかにした一冊です。伊藤羊一氏は、言葉を通じて相手を思い通りに動かすための様々なスキルや要点を詳細に解説しています。
まず、伝えるメッセージの核心は、相手の左脳、つまり論理的な部分にアプローチすることであり、結論とその根拠、具体的な事例をロジカルに組み合わせることが重要であると学びました。
一方で、感情やイメージを刺激する伝え方、つまり右脳へのアプローチも同じくらい重要です。声の大きさやトーン、ジェスチャーを駆使して、相手の感情やイメージを揺さぶる方法についての知識も得ることができました。
そして、最も大切なのは、「伝える」ことそのものが目的ではなく、あくまで手段であるという考え方。伝えることの真の目的を念頭に置き、その目的に合わせて伝え方を調整することの重要性を強く感じました。
この書籍を通して、伝える技術の真髄を学び、それを実践することで、より効果的なコミュニケーションを実現する道筋が見えてきました。
今後はこの知識を活かし、日常のコミュニケーションに取り入れていくことでプレゼン力が挙がっていくでしょう!
最後に
長文になりましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました!
この他にも、おすすめの本の紹介や資格取得レビュー(ウェブ解析士はコチラ)、TOEICの各パート別の対策(パート1、パート2)やセクションの対策(リスニング、リーディング)などの記事も挙げているので、そちらもぜひお読みください!
Twitter(@ut_how_to_study)のフォロー、記事の拡散やリアクションを頂けると幸いです。
コメント