はじめに
皆さん、こんにちは!
東大卒、大手化学メーカー勤務の社会人2年目マーケティング担当のらいくです。
就活生や若手社会人に向けて、キャリアを考えたり自己投資をしたりするうえで役立つブログ記事を書いています!
今回は、森岡毅氏の著作で、マーケティングに興味がある人には絶対に読んでほしい一冊『USJを劇的に変えた、たった1つの考え方』を解説していきます。
その前に、どんなやつが書いている記事なのか知りたい方もいらっしゃると思うので、私の簡単なプロフィールをご紹介します。詳細はコチラをご覧ください。
- 東京大学文科三類現役合格、文学部社会心理学専修卒業
- 大学時代、体育会運動部主将
- 某大手化学メーカー、社会人2年目、マーケティング担当
- TOEIC 910、ウェブ解析士、Advanced Marketer
私たちの生活の中には、私たちが日常的に利用する様々なサービスや製品、そしてそれに関連するマーケティングのストーリーが溢れています。
しかし、それらの成功の背後には、どのような戦略や考え方が隠れているのでしょうか。
今回は、一つの具体的な事例として、USJの劇的な変革の背後にあるマーケティングの力を解説したいと思います。
この記事は、以下の3つのタイプの方々に特におすすめです!
この記事を通して、この本からの学びや考えを共有し、あなたの日常や仕事、キャリアに少しでも新しい視点や刺激をもたらすことができれば嬉しいです。
それでは、USJの躍進の背後にある秘密を共に探っていきましょう!
USJの躍進の背後にある秘密
みなさん、USJに行ったことはありますか?
アトラクション、ショー、そしてその特別感のある雰囲気など、私自身も何度か訪れていますが、そのクオリティにはいつも驚かされます。
そのUSJの劇的なV字回復(売り上げが低迷していたなんて想像もつきませんが、、、)の背後に隠された「秘密」を、この本からは学ぶことが出来ます。
まず、その成功の要因として、マーケティングドリブンな経営が挙げられています。
多くの企業や事業が、マーケティングの力を信じて変革を試みることはあります。
しかし、USJの場合はそれを極めて効果的に実行し、その結果として、劇的な回復を遂げたのです。
特に私たちにとっても印象的だったのは、「ハリーポッターエリア」の成功ですよね。
この企画はUSJの集客数を飛躍的に伸ばしました。
しかし、USJはこのような大規模な投資を伴う企画だけ成功を遂げたわけではありません。
ハロウィン時のゾンビが歩き回る仕掛けのように、大きなお金を投じていない施策でも、USJは独自の魅力を持つエンターテインメントを提供し、大きな成功を収めています。
その背景には、大きな方向転換がありました。
USJは、元々は映画を中心としたテーマパークでしたが、そのコンセプトをアニメなども含めたエンタメの総合テーマパークへと変革したそうです。
これにより、お客様への価値提案の方向性が大きく変わりました。
幅広い層のお客様が楽しめる内容を提供することで、より多くの人々を魅了するテーマパークへと進化させました。
そして、この新たな提供価値を洗練し、戦略的に施策を考案・実施した結果が、前述したようなV字回復につながったのです。
これらの事例を見て、私自身、マーケティングの本質やその力の大切さを再認識しました。
ぜひ、実際に手にとって読んで学んでみてください!
次の章からは、この本からの学びを3つ紹介します!
マーケティングの真髄
USJの劇的な躍進を見ていると、マーケティングの力の偉大さを感じざるを得ません。
しかし、マーケティングという言葉を聞くと、多くの方が広告運用やプロモーションのような部分的な活動を思い浮かべるのではないでしょうか。
でも、実はこういった活動はマーケティングのほんの一部に過ぎません。
それじゃあマーケティングって何なの?
森岡氏は、マーケティングの本質について、「売れる仕組みを作ること」としています。
これはただ商品やサービスを売るだけの意味ではなく、深く、顧客との関係性やそのニーズを理解し、それに応じた価値を提供することを指します。
この「売れる仕組み」とは、具体的には顧客接点をコントロールし、売れるようにすることを意味しています。
接点とは、商品やサービスを提供する場面やその前後のコミュニケーションのことです。
例えば、商品のデザイン、価格設定、販売チャネル、アフターサービスなど、これら全てが顧客接点となり得ます。
この接点を適切にコントロールすることで、顧客の心を掴み、彼らの期待やニーズに応える商品やサービスを提供することができるのです。
USJの事例を思い返してみても、ハリーポッターエリアの導入やハロウィンイベントなど、これらの成功は全て顧客接点の適切なコントロールから生まれたものです。
私たちが今後、自身の仕事やキャリアで大切にすべきは、このマーケティングの真髄を理解し、実践することです。
それこそが、私たちの提供する価値を最大化する鍵となるでしょう。
消費者視点を持つ難しさとその重要性
前の章で、マーケティングの真髄について語りました。
そしてその中心には、顧客、つまり消費者の視点を持つことが不可欠であると述べました。
しかし、私たちが実際にビジネスの現場でこの消費者視点を持とうとすると、意外と困難に直面します。
一つの理由として、会社内の様々な利益が絡み合うからです。
個人のキャリアアップを考える部下、部署の数字を上げたい上司、そして会社全体の業績を考える経営層など様々な人がいます。
それぞれの立場からすると、彼らの行動や意見は正当であり、それに基づいた決定を下すことも多々あります。
しかし、このような局面で本当に大切なのは、消費者が何を求めているのか、という視点です。
私たちが真にマーケティングドリブンであるためには、各所の利益を考慮し、折衷案を作るのではなく、断固として消費者視点を持つことが求められます。
そのための解決策としては、組織全体の文化や価値観、そしてリーダーシップが、消費者視点を優先させる方向に変わる必要があります。
そうしないと、組織は常に内部向きの判断を下してしまい、結果として消費者から取り残されることになりかねません。
私自身も、社会に出て、消費者の声を真摯に受け止め、それに基づいた意思決定を行う重要性を日々感じています。
これからの時代、本当に成功する組織や個人は、消費者視点を持ち続けることができる者だと私は確信しています。
戦略思考とその磨き方
前の章では、消費者視点の重要性とその取り組みについて触れました。
しかし、この消費者視点を持つだけでは不十分です。
それをどのように活かして、ビジネスの成功につなげるかが問われます。
そしてその鍵となるのが、戦略思考です。
そもそも「戦略」って何?
森岡氏は、戦略とは、目的達成に向けて、適切にリソースを配分する方法のことだとしています。
しかし、その方法は必ずしも直感的なものではありません。
例えば、100のリソースを持っていて、それを5つの分野に配分する場面を想像してみてください。
多くの人は、均等に20ずつ分けたいと感じるかもしれません。
しかし、この方法だと、どの分野も中途半端な結果となり、成功ラインに到達するのが難しくなる可能性があります。
実際、多くのプロジェクトや組織がこのようなアプローチで失敗しているのではないでしょうか。
戦略思考の核心は、ボトルネックを特定し、限られたリソースを効果的に割り当てることにあります。
では、どうやってそれを達成するのでしょうか。
まずは自分の手にあるリソースを全面的に把握し、それを注力すべき分野に優先順位をつけて配分することが重要です。
均等に分散させるのではなく、特定の分野やプロジェクトに重点を置き、リソースを集中的に投じるのです。
これにより、その分野での成功の確率が高まります。
社会人として様々な経験を積む中で、この戦略思考の重要性を痛感しています。
ビジネスの現場では、常にリソースは限られています。
その中で、どのようにそのリソースを最も効果的に活用するかが、成功の鍵となります。
まとめ
本記事では、USJの躍進の背後にある秘密から、マーケティングの真髄、消費者視点の重要性、そして戦略思考の磨き方まで、様々なトピックについて解説してきました。
それぞれの章で強調したのは、ただの知識や理論ではなく、ビジネスの現場での成功のための実践的なヒントや考え方でした。
結論として、私が皆さんに伝えたいのは、どんなに優れた戦術やマーケティングの手法を知っていても、それを実際の現場で活かすためには、常に消費者視点を忘れず、そして戦略的に考え続ける姿勢が求められるということです。
このブログだけで解説した内容を全て掴むのは難しいかもしれません。
しかし、本書を手に取り、じっくりと読み進めることで、更に深い理解や多くの洞察が得られるはずです。
ぜひ、森岡氏の経験や考えが詰まったこの本を、手に取ってみてください。
きっと、あなたのビジネスやキャリアの一助となるでしょう。
最後に
長文になりましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました!
この他にも、おすすめの本の紹介や資格取得レビュー(ウェブ解析士はコチラ)などを挙げています!
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