はじめに
皆さん、こんにちは!
東大卒、大手化学メーカー勤務の社会人2年目マーケティング担当のらいくです。
今日はリーディングセクション(Part5, Part6, Part7)について、解き方のコツや勉強法を例題も活用しながら解説していきます!
テスト直前で少しでもスコアアップしたい人などは、必見の内容です!
その前に、どんなやつが書いている記事なのか知りたい方もいらっしゃると思うので、私の簡単なプロフィールをご紹介します。詳細はコチラをご覧ください。
- 東京大学文科三類現役合格、文学部社会心理学専修卒業
- 大学時代、体育会運動部主将
- 某大手化学メーカー、社会人2年目、マーケティング担当
- TOEIC 910、ウェブ解析士、Advanced Marketer
社会人になって3カ月で160点スコアを挙げて910点を達成しました!
さて、TOEICのリーディングパートと言えば、厳しい制限時間との戦いになりがちということで有名で、きちんとした対策が必須となります。
この記事を読めば、戦略を立ててTOEICのリーディングセクションを攻略することが出来るようになるはずです。
それではさっそく見ていきましょう!
TOEICとは
まずはTOEICの概要を説明します。(ご存じの方は読み飛ばしてください)
TOEICとは、『英語コミュニケーション能力を公平公正に評価する世界共通の基準』です。
TOEICは990点満点のスコアで評価され、自分の英語力の現在地が分かるシステムとなっています。公式サイトによると、TOEICの試験は世界160か国以上で実施されており、オフィスや日常生活での英語コミュニケーション能力を測ることを主な目的としています。
一般的にTOEICと言われると、Listening(聞き取り)とReading(読解)の二つのセクションで構成され、マークシート方式で回答する必要があります。
点数の目安
TOEICのスコアは就職活動や転職、進学や海外留学など、様々な場面で有利に働くと言われています。その目安のスコアは次の通りです
- ~220:英語コミュニケーションの土台が出来ていない。
- ~470:最低限の英語コミュニケーションができる。
- ~730:日常生活は問題なく、業務上も限定的にコミュニケーションできる。
- ~860:どんな状況でも適切な英語コミュニケーションができる素地がある。
- それ以上:Non-Nativeとして十分なコミュニケーションが取れる。
公式の発表によると、2021年度の全体平均は620点、社会人平均は637点、学生平均は607点とのことです。
多くの企業では、600点が海外研修などに求められるボーダーラインとされ、700点以上を獲得すると優秀とみなされることが多いようです。もちろん、これは企業により異なります。特に、商社のような英語が求められる職場では、このボーダーラインがさらに高くなる傾向にあります。
ちなみに、信憑性は定かではありませんが、とある情報によると東大生の学部生平均点は688点だそうです。
さて、みなさんも東大生並みのスコアを目指して、一緒に頑張りましょう!
リーディングセクションの概要
TOEICのリーディングセクションは、パート5から7までの3つのパートに分けられています。
テストの後半としてリスニングの後に実施され、75分の制限時間で100問を解く必要があります。
この制限時間がかなり厳しく、英語が得意でも解き終わらないという方が多かったりします。なので、実際に解いて見て、時間配分なども戦略を立てておく必要があります。
パート5: 短文穴埋め問題 (30問)
パート5は基本的に文法問題です。各問題は、一部が空欄( )になっている短文からなり、その空欄に最も適した単語を4つの選択肢から選ぶ形式です。
適切な選択をするためには、基本的な文法知識や語彙・単語の知識が必要となります。
このパートは、文法・単語力を強化すればスコアを向上させることが期待できますので、ぜひ得点源として集中的に対策をしましょう!
パート6: 長文穴埋め問題 (16問)
パート6もまた( )の穴埋め問題ですが、こちらは長文の文脈の中から適切な単語や一文を選択する形式となっています。
適切な選択をするためには、パート5と同様に文法の知識が必要ですが、さらにその文脈から推測する読解力も求められます。
パート6の問題はより複雑で、文の全体的な意味を理解しながら適切な選択肢を選ぶ能力を試されます。
パート7: 長文読解問題 (54問)
パート7は、TOEICのリーディングセクションの中で最も難易度が高いとされる部分です。
このパートは54問あり、問題の内容は、ビジネスレターや社内文書、新聞記事など、実際のビジネスシーンで使われる英文が対象となります。
これらの長文を読んで理解し、具体的な質問に対する回答を選択する力が試されます。このセクションは、制限時間や文章の難しさなどから、多くの受験者を苦しめてきました。(私も被害者の一人です笑)
しっかりとした読解力と時間管理能力が求められます。
Part5:短文穴埋め問題の攻略法解説と対策・勉強方法
パート5の問題の傾向
パート5は、一部が空欄( )になっている短文からなり、その空欄に最も適した単語を4つの選択肢から選ぶ形式です。
問題には3つのパターンがあるので、まずはそれを見てみましょう!
- 4つの選択肢の品詞がすべて同じで、文脈から意味が適切な単語を選ぶ問題。
- 4つの選択肢の品詞がすべて前置詞で、前後のつながりから適切なものを選ぶ問題
- 4つの選択肢がすべて語源が同じの似たような形で、前後の文章から適切な形の物を選ぶ問題
文章だけだとなんのこっちゃという人もいると思うので、例題をそれぞれ見てみましょう!
1.4つの選択肢の品詞がすべて同じで、文脈から意味が適切な単語を選ぶ問題。
My friend is a talented musician; he can ______ multiple instruments.
(1) play (2) jump (3) eat (4) swim
答え:(1) play
2.4つの選択肢の品詞がすべて前置詞で、前後のつながりから適切なものを選ぶ問題
She found her missing keys ______ the sofa.
(1) on (2) in (3) at (4) over
答え:(1) on
3.4つの選択肢が同じ語源の似たような形で、前後の文章から適切な形の物を選ぶ問題
His presentation was so ______ that everyone in the room was moved.
(1) inspire (2) inspirational (3) inspiringly (4) inspired
答え:(2) inspirational
違いがわかりましたか?
このように、3パターンに分けることができ、これを見極めることが重要になります。
パート5の解き方のコツ
TOEICリーディングパート5は、時間管理が非常に重要となります。各問題にかける時間配分は約20秒、全問で10分が目安となります。問題を早く解くために、以下の手順を推奨します。
- 最初に選択肢を見て問題のパターンを把握する。
問題がどのパターンに該当するかを早めに理解することで、効率的な問題解決の方向性を早く見つけ出せます。 - 前置詞や似た語源の単語を選ぶ問題(パターン2とパターン3)の場合、前後の単語や文脈から瞬時に適切な選択肢を選ぶ。これらの問題では詳細な文章の理解よりも、前後の単語の関係性を把握することが重要となります。
- 文脈から適切な単語を選ぶ問題(パターン1)では、文章全体をしっかり読み、文の意味を理解して回答する。このタイプの問題には少し多めの時間をかけ、文脈の理解を優先させます。
リーディングセクション全体を通して最も大切なことは、後半のパート6やパート7に時間と余力を残すことです。
このため、どうしても解けない問題に遭遇した場合は、選択肢の消去法を用いて可能な限り選択肢を絞り込み、簡易的なマークをつけて問題をスキップします。これにより、より難易度の高い後半問題に集中する時間を確保できます。
パート5の対策と勉強法
TOEICのリーディングパート5の効果的な対策と勉強法をご紹介します。
自分の弱点などに応じて、適切に組み合わせることで、スコアアップにつながります。
まず、基本的な単語力を強化するために「TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ」を使用します。この参考書は、TOEICに頻出する単語やフレーズが豊富に収録されており、日々の学習に役立ちます。金のフレーズで単語やフレーズの学習を進めることで、文脈から適切な単語を選ぶ能力が向上します。
次に、「極めろ! リーディング解答力 TOEIC® L & R TEST PART 5 & 6」を活用します。この参考書は、基本的な文法知識を確認するとともに、リーディング問題のパターンを理解するのに適しています。パート5の問題に慣れ親しむことで、文脈から適切な単語を選ぶスキルや前後の単語から適切な形を選ぶスキルが鍛えられます。
最後に、「TOEIC(R) L&Rテスト 至高の模試600問」を使って、実践的な問題に取り組みます。この参考書は、実際のTOEICと同じ形式の模擬問題を多数含んでおり、時間配分の戦略を練るのに最適です。繰り返し模擬試験を行うことで、実際の試験に近い状況で問題解決のスキルを試すことができます。さらに、適切な時間配分や自身の弱点を見つけるのに役立ちます。
これらの参考書を組み合わせることで、TOEICのリーディングパート5に対する理解と対策を深めることができます。一つ一つのステップを踏むことで、問題を解くスキルや時間管理能力を強化し、高得点を目指しましょう。
Part6:長文穴埋め問題の攻略法解説と対策・勉強方法
パート6の問題の傾向
パート6は、パート5のような穴埋め問題ですが、題材が長文になります。
また、選択肢には単語やフレーズだけでなく、完全な1文を選択肢にしたものも出題されます。
このタイプの問題には、きちんと前後の文章を読んで、文脈から正しいものを推測する必要が出てくるので、時間がかかります。
それでは例題を見てみましょう!
The company has recently introduced a new software system. All employees are required (1)___ in order to familiarize themselves with its features. However, some staff members have reported issues (2)___ . (3)___ .
(1)
1) training 2) to train 3) being trained 4) to be trained
(2)
1) when trying to log in
2) for trying to log in
3) because trying to log in
4) trying to log in
(3)
1) Provides more comprehensive training would be a practical solution.
2) The company should consider providing more comprehensive training.
3) It’s crucial to investigate these reports immediately.
4) All employees should be familiar with the software.
【解答解説】
空欄の前に “are required”(要求される)という表現があるため、その後に続く動詞は原型不定詞形(to + 動詞原形)である必要があります。したがって、正解は2) “to train” です。
“issues”(問題)の後に続くのは、問題が発生する原因または時点を示す副詞句である必要があります。”when” はそのような時点を示すのに最適な接続詞で、したがって、正解は1) “when trying to log in” です。
スタッフメンバーが問題を報告しているという文脈から、それに対する解決策を提案する文が適切です。それに最も合致する選択肢は2) “The company should consider providing more comprehensive training.”です。
皆さんは解けましたか?
パート6の攻略法・解き方のコツ
パート5の時と同様に、まず問題を解く前に選択肢を先に見て、出題のパターンを理解しましょう。
パート6では、穴埋めの選択肢が単語やフレーズではなく文全体になっているケースもあるので、そのような場合は前後の文脈から文意を推測し、それに適合する選択肢を見つけることが大切です。
この問題は長文と言いながら、問題によっては、パート5と同じように該当の文章や前後を読むだけで簡単に解けるものも含まれています。
この問題も、あとに残すパート7にどれだけ時間を残せるかが超重要になるので、1問30秒で全問あわせて8分を目安に解けるようにすると良いでしょう!
パート6の参考書と勉強法
パート6の成否を分けるのは、文章を選択肢とするパターンの問題を攻略するかどうかです。
長文の流れを時間をかけずに理解することが求められるので、文法力や語彙力だけでなく、速読力が求められます。
長文への慣れを作りたい人や速読力をつけたい人には、「速読英単語」シリーズを活用したり、出題された長文を音読することもおすすめです。
長文を素早く読むときの注意点は、返り読みをしないことと日本語を介在しないで理解することです。
必ず文章を前から読み、英語を英語のまま理解できるようにする必要があります。
このためには、「多読」と言ってたくさんの文章を読むことが必要になります。
基本的な勉強法については、パート5と同様に、まずは「TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ」で単語力をつけ、次に「極めろ! リーディング解答力 TOEIC® L & R TEST PART 5 & 6」を特に利用して、基本的な文法と長文穴埋め問題に対する理解を深めることをおすすめします。
Part7:長文読解問題の攻略法解説と対策・勉強方法
パート7の問題の傾向
パート7では、ビジネスレターや社内文書、新聞記事など、実際のビジネスシーンで使われる英文に対して、その内容を問う設問がいくつか出題されるという形式です。
いわゆる長文読解の形ですが、全54問という膨大な量をを一問一分のペースで解いていかないといけないというかなりハードな内容です。
それでは例題を見てみましょう
From: Mr. Poulter, Director of Human Resources
To: All Employees
Subject: Professional Development Opportunities – Schedule Update
Dear All,
I wanted to bring to your attention that we have made some changes to our professional development seminars’ schedule for the next quarter. Firstly, the “Leadership for Change & Innovation” seminar originally planned to be held in our main office from May 31 to June 2 has been moved to our Dubai branch.
Secondly, the “New Venture Creation” seminar will now be conducted only in Malaysia instead of both Malaysia and Abu Dhabi. I apologize for any inconvenience these changes may cause but we believe they will provide a more beneficial learning experience for all of us.
Please note that all of these seminars are being funded by the company and employees are highly encouraged to attend. We are confident that these opportunities will further enhance your professional growth.
Looking forward to your active participation.
Best regards, Mr. Poulter
- Which seminar’s location has been changed?
(A) Leadership for Change & Innovation
(B) New Venture Creation
(C) Both
(D) None of them - Who is the email intended for?
(A) The employees who are participating in the seminars
(B) All the employees
(C) Only the employees in Dubai and Malaysia
(D) The management team
【解答解説】
- “Leadership for Change & Innovation”セミナーの場所がメインオフィスから変更されました。したがって、適切な答えは(A) Leadership for Change & Innovationです。
- メールの宛先はすべての従業員になっています。したがって、適切な回答は(B) All the employeesです。
パート7の攻略法・解き方のコツ
とにかく時間がタイトです。1問1分を目安に、ガンガン解いていくことが求められます。
TOEICのパート7でも、他のパート同様、最初に設問と選択肢を見ておくことが有効な戦略です。これにより問題の焦点や求められている情報の種類を把握しやすくなります。
また、いくつかの問題は、記事のタイトルや見出しを見るだけで答えられる場合があります。そういった問題には時間をかけずに解答することで、より難しい問題に時間を割くことが可能になります。
さらに、設問は大抵の場合、文章の順序に従っています。
つまり、最初の質問は文章の初めの部分に関連しており、次の質問はその次の部分に関連しているというような具合です。したがって、全文を読む前に、特定の部分をピンポイントで読むことで時間を節約できます。
また、答えがどうしてもわからない場合は、一時的に問題を飛ばして他の問題に進むことが重要です。最後まで到達したらまた戻ってくれば良いです。
パート7の参考書と勉強法
パート7では、時間を測って模試や過去問を繰り返し行い、制限時間内に問題を解く練習をすることが重要です。これにより、テスト中に時間管理を効果的に行う能力を養うことができます。
さらに、各タイプの長文(例えば、メール、チャット、社内文書など)には特定の構造やパターンがあります。したがって、これらの特性を理解し、読むべき部分を速やかに特定できるようになることが求められます
各長文のタイプに習熟するためにも、多様な種類のテキストを読む練習を積むことが有効です。
私は「TOEIC(R) L&Rテスト 至高の模試600問」を2周くらいしました!
まとめ
TOEICのリーディングセクションを攻略するためには、各パートごとの特性を理解し、時間配分などの適切な戦略と勉強法を駆使することが重要です。
パート5
文脈から適切な単語や表現を選ぶ力が求められます。選択肢を先に見て、問題のパターンを把握し、文意を理解することが解答のコツです。また、時間配分を意識して、わからない問題は一旦飛ばすという戦略が有効です。
パート6
文脈から適切な文を選ぶ力がテストされます。ここでも選択肢を先に見て、パターンを把握することが大切です。また、一文全体が欠ける問題の場合は、前後の文脈を理解することが必要です。
パート7
長文読解のスキルが問われます。ここでは選択肢を先に見て、問題の焦点をつかむこと、そして文章の特定の部分だけを読むことが解答のコツとなります。また、長文のタイプ(メール、チャット、社内文書など)による読み方の違いに慣れることが有効です。
それぞれのパートにおいて、適切な参考書を使いながら単語力をつけ、文法を抑え、問題のパターンに慣れることが重要です。
ちなみに、例題作成にはChatGPTを活用しました!詳細はコチラの記事をご覧ください!
また、模擬テストを頻繁に行うことで、時間配分の戦略を練り、実践的な演習を行うことが推奨されます。
頑張ってスコアアップしましょう!
最後に
各パート別の対策(パート1、パート2)やセクションの対策(リスニング)については他の記事をご参照ください!
長文になりましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました!
この他にも、おすすめの本の紹介や資格取得レビュー(ウェブ解析士はコチラ)なども行っているので、そちらもぜひお読みください!
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コメント
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